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13:00–13:05 挨拶 山崎理事(地質分野研究統括)
   
海溝型巨大地震  
13:05–13:20 東北地方太平洋沖地震の教訓
岡村行信(活断層・地震研究センター長)
 
13:20–13:45 地層に残された巨大地震の記録
澤井祐紀(海溝型地震履歴研究チーム)

2011年3月11日、東北地方太平洋沖において、日本では観測史上最大となるM9の超巨大地震が発生した。この地震によるおよそ2万人もの死者の多くは津波によるものであることが分かっている。あのような津波は全く想定できなかったのであろうか?活断層・地震研究センターでは、西暦869年に発生した巨大地震・津波(通称、貞観地震あるいは貞観津波)の地球科学的考察を2004年度から行ってきた。本発表では、地震前の時点ですでに明らかになっていた同地震の地震像や再来間隔を紹介する。 
13:45–14:15 海溝型巨大地震の履歴に関する研究の現状と課題
宍倉正展 (海溝型地震履歴研究チーム長)

海溝型地震履歴研究チームでは、2004年のチーム発足以来、一貫して海岸低地における地形・地質調査に基づいた海溝型地震の履歴に関する研究を国内外で行ってきた。我々の調査対象の中で、特に津波堆積物は、このたびの東北地方太平洋沖地震を通じて大きな注目を集めることになった。しかし津波堆積物ですべてが分かるわけではなく、過度な期待は危険である。本発表では、沿岸の古地震調査、研究の現状と課題を、これまでの研究例を通して紹介したい。 
14:15–14:40 東海・東南海・南海地震の予測
松本則夫(地震地下水研究チーム長)

産総研では1978年から東海地震の予知を目的とした地下水観測を実施している。さらに、2006年より東南海・南海地震の予測研究を目的として、紀伊半島から四国周辺に新たに14カ所の地下水・地殻歪・地震などを観測する地下水等総合観測施設を整備した。前兆すべりや深部ゆっくりすべりのモニタリングを中心とした東海・東南海・南海地震の予測研究の現状を紹介したい。 
   
14:40–14:45 ポスター概要説明
桑原保人(活断層・地震研究センター副センター長)
 
14:45–15:15 ポスター・休憩 
内陸大地震  
   
15:15–15:45 内陸巨大地震の地形・地質学的痕跡と将来予測
近藤久雄(活断層評価研究チーム)

我が国の陸域活断層系では、糸魚川-静岡構造線活断層系をはじめ大規模な断層系からM8級の内陸巨大地震が生じる可能性が指摘されている。我々は、活断層系がどのように巨大地震を繰り返し生じてきたのかを明らかにするため、日本や世界の活断層系を幅広く対象として、個別の古地震像を復元する手法を検討してきた。近年のトルコ・北アナトリア断層系の研究成果では、地震に伴い地形と地質に記録されたずれの量が地震像復元の鍵を握ることが判明しつつある。これらの内容について予察的成果を交えて紹介する。 
15:45–16:10 内陸巨大地震を予測するための地震発生物理モデル
長郁夫(地震発生機構研究チーム)

数値シミュレーションで地震発生を予測するためには、地震発生の物理法則を解明するだけでなく、着目する活断層を含む地域の深部構造や断層にかかる力などの具体的な情報が必要となる。一方、糸魚川—静岡構造線活断層系のような大規模な断層構造は地質構造の形成過程が複雑で地殻の不均質が強い場所にあり、現状ではそれらを直接的に調べる方法はない。また再来間隔が1000年オーダーなのでモデルを作っても精度を検証しにくい。このような内陸巨大地震に対する我々のアプローチと進捗状況を述べる。 
16:10–16:35 断層運動による地表変形の評価と予測
吉見雅行(地震災害予測研究チーム)

陸域活断層での地震では、強い揺れとともに断層運動による地表変形が問題となる。特に、住宅・産業密集地や重要線状構造物の直下で地表変形が生じると重大な被害に結びつく。地表変形は断層帯・地域ごとに特性が異なり、断層崖のような不連続性の強いものから撓曲や褶曲といった広域的なものまで様々である。 我々は、過去の地表変形の痕跡調査、断層帯周辺の地盤物性調査、変形シミュレーションを融合した地表変形の場所・規模・形態の予測に取り組んでいる。本発表では首都圏の活断層帯を対象とした取り組みを紹介し今後の展望を述べる。 
   
16:35–17:00 総合討論 司会:小泉尚嗣
17:00–17:05 まとめ 岡村行信
17:05–18:00 ポスター発表