第7回

趣旨 | 開催概要 | プログラム | 講演要旨

第7回「地質学から地震の予測を目指す -産総研における地震研究-」

趣旨

産総研の地質分野ではこれまで、主に歴史的および物質科学的アプローチによる地震研究を実施してきました。今回、産総研における地震研究について、これまでの研究を総括するとともに、将来の地震研究に関して議論します。

開催概要

地質調査総合センター (GSJ) 第7回シンポジウム
地質学から地震の予測を目指す
―産総研における地震研究―

タイトル 地質調査総合センター第7回シンポジウム
地質学から地震の予測を目指す -産総研における地震研究-
日時 2007年6月11日 (月) 13:30〜17:30(開場 12:30)
会場 秋葉原コンベンションホール(東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル 2F)
主催 独立行政法人産業技術総合研究所地質調査総合センター
参加費 無料 (但し、資料代として1、000円を申し受けます。)
事前参加登録 終了しました。
CPD 希望の方のご登録 受付は終了しました。
定員 450名

プログラム

12:30 開場
13:00

開会挨拶

加藤碵一 (理事)

産総研発足後7年間の総括
13:10

活断層研究センターの総括

杉山雄一 (活断層研究センター長)

13:30

地質情報研究部門における地震研究

桑原保人 (地質情報研究部門副部門長)

産総研における今後の地震研究
13:50

産総研における地震研究の将来

佐竹健治 (活断層研究センター副センター長)

14:10

活断層から将来の地震規模を予測する

吉岡敏和 (活断層研究センター活断層調査研究チーム長)

14:30

「未知の活断層」を評価する試み

遠田晋次 (活断層研究センター地震テクトニクス研究チーム長)

14:50

内陸地震の切迫度評価

遠田晋次 (活断層研究センター地震テクトニクス研究チーム長)

15:10 休憩
15:30

海溝型地震の履歴解明と長期予測

岡村行信 (活断層研究センター海溝型地震履歴研究チーム長)

15:50

海溝型地震の短期予知

小泉尚嗣 (地質情報研究部門地震地下水研究グループ長)

16:10

地震動・津波・断層変位の予測研究

堀川晴央 (活断層研究センター地震災害予測研究チーム長)

16:30 総合討論
17:00

閉会挨拶

佃栄吉 (地質調査総合センター代表)

講演趣旨

活断層研究センターが行なってきた活断層と地震の研究

杉山雄一 (活断層研究センター長)

活断層研究センターは、地質学をベースに、地形学・地球物理学・地震工学などの異なる専門の研究者の連携・協働により、活断層・海溝型地震・地震災害予測の研究と調査を行ってきた。これらの研究・調査の成果を中心に、これまでの足跡を辿る。

地質情報研究部門が行ってきた地震基礎研究

桑原保人 (地質情報研究部門副部門長)

研究部門では、地質学・地球物理学をベースとしたフィールド研究・地下水変動の研究・高温高圧下での岩石破壊・物性の研究など、産総研の特色を活かし、地震予測の実現を目指した基礎的な研究を行ってきた。これらの研究の考え方・成果について振り返る。

産総研における地震研究の将来

佐竹健治 (活断層研究センター副センター長)

活断層研究センターが7年目を迎えるのに合わせ、産総研における地震研究の将来について、昨年度1年間議論を続けてきた。発生頻度の低い内陸地震の予測、 比較的頻度の高い海溝型地震の予測、両者にまたがる地震動・津波・断層変位の予測という3本柱で再編することを提案する。

活断層から将来の地震規模を予測する

吉岡敏和 (活断層研究センター活断層調査研究チーム長)

活断層から発生する地震の規模を高精度に予測するには、どの範囲の活断層が同時に活動しやすいかを予測する必要がある。そのために、個々の活断層の古地震データの高精度化、断層の三次元形状の詳細把握とともに、地球物理学的手法を取り入れた新手法を開発することが求められている。

「未知の活断層」を評価する試み

遠田晋次 (活断層研究センター地震テクトニクス研究チーム長)

最近の内陸被害地震は主要な活断層以外の地域で発生している。これらはいわゆる「未知の活断層」による地震ではなく、地質構造や地殻ひずみ蓄積・解放過程の観点から評価可能であった。今後、このような主要活断層以外から発生する大地震の規模・頻度を的確に予測するシステムを構築する。

内陸地震の切迫度評価

桑原保人 (地質情報研究部門副部門長)

地震発生の繰り返し間隔が数千年といわれる内陸地震の発生時期の予測を、社会の実用レベルで実現するためには、現状の地震活動・地殻変動・応力状態等の地殻活動情報を組み込んだ地震発生サイクルのモデル化が必要になる。地殻活動情報の抽出手法の高度化、地震サイクルモデルの高度化を段階的に行い、最終的には活断層の地震切迫度の評価手法の開発を目指す。

海溝型地震の履歴解明と長期予測

岡村行信 (活断層研究センター海溝型地震履歴研究チーム長)

歴史記録から発生履歴がよくわかっていると考えられる海溝型地震も、地震や津波の規模は毎回異なることが明らかになってきた。沿岸域の地形や地層に残された数千年間の津波や地殻変動の記録から、海溝型地震の規模がどのくらいばらつくのか、あるいは長期的な規則性があるのかを明らかにし、長期予測の可能性をさぐる。

海溝型地震の短期予知

小泉尚嗣 (地質情報研究部門地震地下水研究グループ長)

地下水観測による海溝型地震の短期予知・予測について、東海・東南海・南海地震を主な対象として、その手法と戦略について述べる。

地震動・津波・断層変位の予測研究

堀川晴央 (活断層研究センター地震災害予測研究チーム長)

地震動、地表変形、津波いずれの予測においても、対象とする震源、媒質の特質をできるだけ反映させることが肝要である。このために、活断層・地下構造等の地質情報の活用をはかるとともに、モデリング上の技術的困難を解決する。また、利用者側のニーズを把握し、反映させた形で結果を提示し、利用者の利便性の向上を目指す。