第9回

趣旨 | 概要 | プログラム
第9回「地質学的手法による火山活動予測-火山災害の軽減を目指して-」

概要

火山国日本は、古来多くの火山噴火災害に見舞われてきた。爆発的な噴火、溶岩流の流出など、多種多様な噴火現象を予知し、火山活動推移を予測するためには、過去の噴火活動履歴の把握とそれを引き起こしたマグマ活動の理解が不可欠である。

産総研では、火山噴火災害の軽減や防災計画への貢献を目指し、地質学的・物質科学的手法による火山噴火予知研究に取り組んできた。本シンポジウムでは、産総研及び関係機関の最新の研究成果を紹介するとともに、火山噴火災害の軽減のために必要な火山噴火予知・活動推移予測研究の展望と、「安全・安心な社会の構築」のために担うべき産総研の役割を議論する。

地質調査総合センター第9回シンポジウム
地質学的手法による火山活動予測
〜火山災害の軽減を目指して〜

タイトル 地質調査総合センター第9回シンポジウム
地質学的手法による火山活動予測 -火山災害の軽減を目指して-
日時 2007年12月19日 (水) 13:30-17:30
会場 秋葉原コンベンションホール →<交通案内>
(東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル 2F)
主催 独立行政法人産業技術総合研究所地質調査総合センター
参加費 無料
事前登録 受付は終了しました。
CPD 希望の方のご登録 受付は終了しました。

13:30‐13:35

開会の挨拶

加藤碵一 (産総研理事)

13:35-13:50

地質学的手法による火山活動予測研究における産総研の役割

富樫茂子 (地質情報研究部門長)

火山噴火災害の軽減への貢献を目指し、産総研が地質学的手法により取り組んできた火山活動予測に関する研究と今後の計画の概要を示す。
【招待講演】
13:50-14:20

火山ハザードマップを防災にどのように活かすか?

安養寺信夫 ( (財) 砂防・地すべり技術センター総合防災部長)

火山ハザードマップの作成・公表は火山防災の出発点である。活火山への関心も増えつつあるが、具体的な火山防災・減災への取組みは遅々として進まない。各火山のハザードマップや防災対策の実情に基づいてその原因を考察し、リアルタイム・ハザードマップの方向性を踏まえながら、火山ハザードマップの活かし方を紹介する。
14:20-14:50

火山噴火予知計画の現状と課題

藤井敏嗣 (東大地震研教授)

我が国では火山噴火予知計画のもとで大学、関係省庁や研究機関などが連携協力し、噴火予知の実現のために火山監視観測や噴火予知研究を進めている。現在、第七次計画が実施中であり、平成21年度から実施予定の次期計画を策定中である。本講演では噴火予知計画の役割、現状および今後の課題について解説する。
14:50-15:00 休憩
【産総研における研究の成果と展望】
15:00-15:25

三宅島の地下では何が起きているか ? ―噴火機構の解明に向けてー

篠原宏志 (地質情報研究部門マグマ活動研究グループ長)

2000年6月に活動を再開した三宅島は、陥没カルデラの形成、大量火山ガス放出など予想外の展開を見せ、噴火後7年たった今でも火山ガス放出は継続している。噴火予知・活動推移予測のためには、火山活動・噴火機構の理解が不可欠である。その解明へのアプローチを三宅島を例に紹介する。
15:25-15:50

衛星リモートセンシングによる火山活動評価

浦井稔 (地質情報研究部門地質リモートセンシング研究グループ主任研究員)

衛星リモートセンシングによる火山観測は、cm単位の地殻変動・熱異常・変色海水などを広域的・周期的・定量的に観測することが容易である。現地観測のためのアクセスが困難な地域においては、他の観測手段が無いことから、特に重要である。 本講演ではこれらの観測事例を紹介するとともに火山衛星画像データベースについても紹介する。
15:50-16:15

伊豆大島つぎの噴火 - 噴火シナリオの作成とその意義 -

川辺禎久 (地質情報研究部門火山活動研究グループ主任研究員)

伊豆大島火山ではマグマの蓄積を示す山体の膨張が続いており、将来の噴火を想定し噴火シナリオの作成が現在進められている。産総研などの最新研究成果から得られた噴火シナリオとその意義、さらなる課題について述べる。
16:15-16:40

富士山の噴火履歴と活動評価

中野俊 (地質情報研究部門火山活動研究グループ長)

産総研は、5万分の1地質図幅作成プロジェクトや科学振興調整費などによって、ボーリングやトレンチを含む富士火山の詳細な地質調査を1999年より実施している。全域調査は継続中だが、これまでに得られた成果を概観し、今後の研究展望や活動予測について触れる。
16:40-17:05

日本列島における巨大カルデラ噴火

伊藤順一 (地質情報研究部門長期変動研究グループ長)

噴出物量100㎦を越える巨大カルデラ噴火は日本列島においては、数万年に1度程度の頻度でしか発生しないごく稀な火山活動であるが、広域に甚大な影響を及ぼす。産総研でこれまでに実施してきた阿蘇カルデラや、近年調査を開始した屈斜路カルデラに関する調査結果を紹介するとともに、今後の課題等について紹介する。
17:05-17:25

総合討論

司会風早康平 (地質情報研究部門深部流体研究グループ長)

17:25-17:30

閉会挨拶

佃栄吉 (地質調査総合センター長)