基調講演高く乏しい石油時代が来た-「脱石油戦略を考える」-【要旨】

石井吉徳(富山国際大学教授)

地球は有限で、自然には限りがある。減退する石油発見量と拡大する需要のなかで、石油ピークを迎え、脱石油戦略を考えることが必要。小泉首相は、先進国の首脳のなかで、初めて、脱石油戦略を唱え、官邸のウェブサイトでも、その必要性を強調している。地球温暖化対策において、二酸化炭素の排出量だけを対象として対策を考えるのと、石油生産に限界があることを前提に考えるのでは、その理念に雲泥の差がある。エネルギー資源を理解するには、その評価基準としてエネルギーの出力/入力比であるEnergy Profit Ratio (EPR)が重要だが、この概念は、日本では殆ど知られていない。巨大油田は、EPRが60と高いが、水素やバイオ燃料などはEPRが低く、EPRを考慮した議論が必要。ブッシュ大統領のエネルギー顧問であるM。シモンズは、石油生産ピーク後の対策として、次世代エネルギーへの架け橋となるプランBが必要であると述べている。また、エネルギー集中社会を見直し、浪費しない、物より心に価値を求める低エネルギー社会をめざすべきである。

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