基調講演最近の石油政策について 【要旨】

箱崎慶一(経済産業省資源エネルギー庁)

石油資源は現代の経済成長を支えている。経済が向上すると輸送量が増える。石油は輸送用燃料として非常に優れているために石油の消費の中で、輸送用に利用する割合が非常に高く、経済が成長するに従って、輸送用に用いる石油の消費量も増加する。輸送には資源の量的制約、環境面での制約、価格の制約があり、この 3つの要素はトレードオフの側面がある。輸送量の増大は環境へのインパクトや化石燃料等の消費を増大させる。特に石油生産ピークに対しては代替燃料を開発する必要がある。輸送用燃料源としては化石燃料以外に、バイオマス、風力、太陽、水力、地熱、原子力など多くのオプションがある。それぞれが、安定供給の点、環境の点、価格の点で長所と短所がある。また、実用化は今後の研究開発次第というものもあり、この中から一点だけに頼ることはリスクが大きくポートフォリオを組み、随時見直しを行うことが必要となる。この時、多角的な正しい情報が必要となる。官だけでなく学や産業界との対話が必要であり、垣根を低くして一緒に考えていくことが重要となる。