現地調査報告第一報(2016年10月8日〜10日)

2016年10月11日作成

 阿蘇火山中岳における2016年10月8日未明の爆発的噴火の発生を受け、産総研地質調査総合センター活断層・火山研究部門では、緊急地質調査を実施しています。
 現地調査は2名2班(計4名)で実施し、今回の噴火により放出された火山灰・火山礫の分布調査並びに岩石・鉱物学的な分析試料の採取を行っています。 両班とも10月8日に現地に入り、A班は10月11日まで、B班は10月10日まで調査を実施し、既に帰庁しました。

植物の葉の上に残された火山灰の採取(大分県大分市今市石合公民館)

写真1:植物の葉の上に残された火山灰の採取(大分県大分市今市石合公民館)

雨で流され濃集した火山灰の採取(大分市での火山灰採取)

写真2:雨で流され濃集した火山灰の採取(大分市での火山灰採取)

長湯温泉付近(雨に流された後,車の下に溜まる火山灰(大分県竹田市直入町長湯温泉付近))

写真3:長湯温泉付近(雨に流された後,車の下に溜まる火山灰(大分県竹田市直入町長湯温泉付近))

 火山灰の分布調査は火山灰の噴出量の推定の為に実施するものです。熊本大学をはじめとする大学や防災科学技術研究所などの研究機関の研究者と連絡を取りつつ調査を行っており、今後調査データを集約してゆく予定です。
 試料とした火山灰は、気象庁や大学から提供される試料とも併せて、解析を進めます。マグマ物質の有無など噴出物に含まれる構成物の特徴を解明することで、噴火のタイプに関する検討や、これまでの噴出物との比較による活動推移の検討を進める予定です。

問い合わせ先

産総研地質調査総合センター