諏訪之瀬島火山の噴火情報

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諏訪之瀬島火山の噴火情報 [2013年8月]

地質情報研究部門火山活動研究グループ
開設:2013年8月28日
2015年2月18日:噴火予知連絡会資料を追加

概要

鹿児島県十島村・諏訪之瀬島の御岳(おたけ)で2013年8月26日10時54分に爆発的噴火がありました。気象庁の発表した「火山名諏訪之瀬島火山の状況に関する解説情報第1号(平成25年8月26日12時20分)」によると、この噴火による空振は火口から南南西へ約4kmの榊戸原で約18パスカル(2013年8月18日の桜島の爆発的噴火と同程度で、体には感じない程度。空振の大きさと噴出量規模は必ずしも相関しません。)でしたが、天候不良のため噴煙や噴石の状況は確認できませんでした。爆発的噴火は昨年3月6日以来のことでした。今回の噴火は約1年半ぶりではありますが、通常の噴火活動の一部であると解釈されます。

諏訪之瀬島御岳噴火写真
2009年11月 5日の諏訪之瀬島御岳のごく小規模な爆発噴火。有史以来このような噴火が続いている。

諏訪之瀬島の山頂付近
諏訪之瀬島の山頂付近(2009年11月)。爆発によって飛ばされた火山弾でおおわれている。噴火の危険があるため一般の立ち入りは禁止されている。

 

活動履歴

諏訪之瀬島火山はトカラ列島に属する活火山で、琉球弧の火山フロント上に位置する安山岩質の成層火山です。島のほぼ中央部に現在活動中の御岳火口があり、1950年代から現在に至るまでストロンボリ式や、今回の噴火のような小規模なブルカノ式の噴火活動が継続しています。
規模の大きな噴火記録として1813 (文化十) 年に発生した大規模噴火(文化噴火) についての伝承があります。文化噴火は、現在の御岳山頂付近から南南西に伸びる稜線に沿った火口列で発生した大規模な火砕噴火で、陸上の堆積物量から見積もった噴出量はマグマにして1億m3程度(東京ドーム約80杯分)と推定されています。

 

噴火予知連絡会資料

 

関連情報

産総研・地質調査総合センターでは、日本の主要な活火山の噴火の歴史を知り、将来の噴火予測に役立てるための基礎情報として、これまでに17の活火山について火山地質図を出版しています。
諏訪之瀬島火山についても現在までの研究成果をまとめた、「諏訪之瀬島火山地質図」を今年2013年に最新の火山地質図として出版しています(図1)。諏訪之瀬島火山の地質と噴火の歴史について、知りたい方はぜひご覧ください。

諏訪之瀬島火山地質図
図1   諏訪之瀬島火山地質図