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1973年の噴火

以下は下鶴ほか (1975) による噴火記録をまとめたもの。

1973年以前の活動状況

1969 年に地震活動がやや活発化した後、70年8月〜71年10月まで静穏。72年12月から地震数が増加した。A型地震は72年10月から増加し始め、11月で一段落した後B型地震が増加。12月には再びA型地震が増加した。B型地震は73年1月以降減少した。噴煙量は噴火前に次第に増加した (下鶴ほか1975)。


73年2月1日の噴火

2月1日10時ごろからB 型地震増加。19時ごろまでに1時間当たり35回のB型地震の頻発ののち、19時20分に爆発的噴火発生。
投出岩塊は火口から2.5km付近まで飛散。小規模の火砕流が北斜面に流下。


73年2月11日から20日

断続的に噴火。火口から4km地点で最大径3cm程度の火山礫と多量の火山灰降下。

2月11日、小さな爆発音。赤熱岩片の放出顕著。峰の茶屋で1cmの降礫。
14日、爆発音に伴い鳴動とともに黒煙。火口から4kmの付近では最大直径3cm程度の火山礫と火山灰が降下。
15日、比較的大きな爆発音。噴煙は4000mまで上昇。火山雷。
16-18日、連続的に噴火。3900回以上。鳴動を伴う。
20日、大きな爆発音、鳴動。郡山市で降灰。


73年3月10日の噴火

一連の噴火の中で最大の活動。噴火前1日からA型地震が増加し、ついでB型地震も増加。
爆発により空振被害。峰の茶屋方面に降礫。パン皮状火山弾および軽石が放出された。北側斜面に小規模な火砕流発生。
前橋市内で最大径1cm程度の降礫。水戸で降灰。


73年4月18日の噴火

小規模な噴火。爆発音。鳴動。峰の茶屋付近に少量の降礫・降灰。


73年4月26日の噴火

小規模な噴火。爆発音。山麓にごく少量の降灰。