地質調査総合センター

令和8年(2026年)4月20日16時52分に発生した三陸沖の地震の関連情報



令和8年(2026年)4月20日16時52分に発生した三陸沖の地震の関連情報

2026年4月23日 開設

 令和8年4月20日16時52分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード(M)7.7(気象庁暫定値)の地震が発生しました。震源の深さは約19kmで、青森県の階上(はしかみ)町で震度5強の揺れを観測したほか、北海道から近畿地方にかけて震度5弱~1の揺れを観測しました。また、岩手県久慈港では約80cmの津波も観測されています。この地震の発震機構は西北西―東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生したと考えられます。
 この地震を受け、気象庁は新たな大規模地震の発生の可能性が普段より高まったとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しました。2025年12月の青森県東方沖の地震に続き、2度目の発表となります。

第一報 令和8年(2026年)4月20日 三陸沖の地震(M7.7)前後の微動活動

活断層・火山研究部門
 寒河江皓大・北川有一・今西和俊

 昨年11月9日の三陸沖の地震(M6.9)、12月8日の青森県東方沖の地震(M7.5)について、私たちはスロースリップを示唆する現象の一つである微動を検出しており、その活動を報告してきました(令和7年11月9日に発生した三陸沖の地震の関連情報令和7年12月8日23時15分に発生した青森県東方沖の地震の関連情報)。本資料では、4月20日の三陸沖の地震前後でどのような微動活動が観測されていたかを報告します。

 4月20日の地震の前まで、私たちは三陸沖で微動を観測していました(図1)。この活動は11月9日の三陸沖の地震以降から断続的に継続していたものです(図1aと図1b)。
 4月20日の地震後、余震活動が北西–南東方向に広がっている様子が確認できます(図1c)。活発な余震活動が継続する中、微動は余震活動の東側で検出され始め、北側に震源移動しているように見えます(図1cと図1d)。この震源移動については微動の検出数がまだ少ないため、今後も検討が必要です。私たちは引き続き微動の監視を継続するとともに、今回の一連の地震現象についての解釈につなげていく予定です。

 なお、記載された内容につきましては、あくまで速報であり、今後の研究の進展により修正・変更することがあります。ご了承下さい。

図1 三陸沖における微動の震央分布。(a) 2025年11月からの微動の空間分布。(b) 微動の震央の時間変化。縦軸は緯度、横軸は日付を示す。赤の縦線はM6.9とM7.7の地震が起きた時刻を示す。(c) 2026年4月20日から4月22日までの微動と地震の空間分布。丸は微動、星は地震を示す。(d) 微動と地震の時間変化。縦軸は緯度、横軸は日付を示す。

図1 三陸沖における微動の震央分布。(a) 2025年11月からの微動の空間分布。(b) 微動の震央の時間変化。縦軸は緯度、横軸は日付を示す。赤の縦線はM6.9とM7.7の地震が起きた時刻を示す。(c) 2026年4月20日から4月22日までの微動と地震の空間分布。丸は微動、星は地震を示す。(d) 微動と地震の時間変化。縦軸は緯度、横軸は日付を示す。

謝辞

解析には、防災科学技術研究所 日本海溝海底地震津波観測網(S-net)の連続地震波形データを使用しました。地震の震源情報は、気象庁一元化震源カタログを用いました。また、防災科学技術研究所F-net Project による広帯域地震波形を用いたメカニズム解析結果を使用しました。

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