伊勢湾・三河湾沿岸域

 新たな沿岸域の地質活断層調査プロジェクトとして、「伊勢湾・三河湾沿岸域」の調査を2017年度から2019年度までの3カ年計画で実施しています。伊勢湾沿岸域は中京工業地域を擁し、濃尾平野には人口及びインフラが集中しているという国内でも有数の産業地帯であり、1891年に濃尾地震、1945年に三河地震という規模の大きな地震が発生しています。また、伊勢湾及び三河湾沿岸域、伊勢湾海域には多くの活断層などの活構造が分布していることが知られています。
 本プロジェクトでは、中京圏における地震被害の減災対策のため、沖積層などの第四系の地盤情報の整備と、地震災害軽減のための正確な活構造等の分布や活動度の調査や情報整備を目的として、以下の調査を実施しています。

[1]西三河平野における大府―高浜断層と横須賀断層の分布と活動性の研究
[2]伊勢平野北部・鈴鹿平野南部における第四系の地質構造と活構造調
[3]伊勢湾中央部に分布する活断層である白子—野間断層の活動性の研究
[4]伊勢湾・三河湾の海底音波探査に基づく海底地質構造調査
[5]伊勢湾・三河湾の海底堆積物調査
[6]知多半島に分布する段丘堆積物の分布と編年調査
[7]伊勢平野の沖積層層序構築の研究
[8]濃尾平野の沖積層の3次元分布図の作成
[9]陸域及び海底の重力調査

伊勢湾・三河湾沿岸域

伊勢湾・三河湾沿岸域のシームレス地質図、地球物理図、活構造図の整備と成果の公表は、2020年度以降の予定です。

沿岸域の地質・活断層調査トップページ

重点プロジェクト・重点研究課題トップページ