日本列島の地質模型(~2017旧展示)
この日本列島の地質模型は34万分の1の縮尺で作られています. また, 陸の部分は山地と平野を見分け易いよう,
高さを3倍*に拡大してあります. 模型の色は,
1992年に発行された縮尺100万分の1の日本地質図*に基づいて塗り分けられています.
それぞれの色は, 同じ年代でよく似た特徴をもつ地層や岩石のまとまりを表しています. ですから,
この地質模型を見ると, 日本全体について地質の様子が一目でわかります.
日本は山が多く, 平野の少ない国です. 山地の部分は固い岩石でできています. また, 札幌, 東京, 大阪など,
大都市が広がる平野は, 最も新しい時代, つまり新生代第四紀の地層でできています.
次に, 断層について見てみましょう. 日本列島は地殻変動の激しい場所で, 多くの断層がみられます. 中でも,
地質学的にたいへん重要なのは糸魚川−静岡構造線と中央構造線です. 糸魚川−静岡構造線は,
日本列島を東北日本と西南日本の2つに大きく分けています. また, 中央構造線は,
西南日本を日本海側の内帯と太平洋側の外帯に分けています.
(*この文章は旧展示の製作時に作成されたため、現状と異なる部分があります。)