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表紙

⽇⾼⼭脈北部の脊梁部,⽇勝峠から望む⼗勝平野

⽇⾼⼭脈北部の脊梁部,⽇勝峠から望む⼗勝平野 国道274号の通過する日勝峠の標高は1022 mではあるが,植生や気候から見ると本州の標高3000 m級の山岳地帯に匹敵する厳しい環境下にある.この峠一帯には,日高山脈北部の脊梁部を構成する17 Maに貫入した日勝峠花こう岩体が露出している.東斜面側に位置する第一展望台からは,北海道を代表する畑作地帯である十勝平野が一望できる.周辺の台地は中期〜後期更新世に隆起して大規模な扇状地を形成しており,平野の中心部付近まで大量の土砂が流入することにより,現在の平野の形状が成立したと考えられている.

(写真・文:七山 太 産総研 地質調査総合センター地質情報基盤センター/
ふじのくに地球環境史ミュージアム)

目次

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タイトル / 著者PDF
表紙・目次・裏表紙 ⽇⾼⼭脈北部の脊梁部,⽇勝峠から望む⼗勝平野 / 七山 太 2MB
口絵
p.131-134 産総研特別公開2024における地質調査総合センターの出展報告 / 中島 礼 5.3MB
 
p.135-152 多摩丘陵の谷戸と尾根の成り立ちから読み解く武蔵野台地(山の手)の未来の姿!—川崎市生田緑地でのジオ散歩のススメ— / 七山 太・重野聖之・石井正之 7.3MB
p.153-157 サンゴはCO2固定に貢献している!— 骨格形成時のpH上昇機構を解明 — / 安元 剛・窪田 梓・大野良和・安元 純・飯島真理子・鈴木道生・廣瀬(安元)美奈 3.7MB
p.158-159 ミニミニ一般公開SECOND「星砂を観察しよう!」開催報告 / 兼子尚知・利光誠一・武井勇二郎・瀬口寛樹・朝川暢子・清水裕子 633KB
p.160 FREA開所10周年記念式典が開催されました / 浅沼 宏 515KB
p.161-162 書籍紹介「扇状地の都 京都をつくった山・川・土」 430KB