活断層・古地震研究報告 第1号 トップへ
深谷断層系 （群馬県・埼玉県）
平成11年度にトレンチ調査やボーリング調査を実施した高崎市根小屋地区において、群列ボーリング調査を追加実施した （第１図）。その結果、5万年ほど前に堆積したと推定される火山泥流堆積物が13m以上変位していることが確認された （第２図）。平均上下変位速度は0.25m/千年以上と見積もられる。また、6500〜7200 14CyBPの年代が得られている地層は１m〜数10cm程度の上下変位を被っている可能性が高いのに対して、約1900 14CyBP以降の地層は変位・変形を受けていないと判断された。西暦818年の地震が本断層系の活動に対応する証拠は得られなかった。
