全地連「技術e-フォーラム2004」への出展

  今年　（2004年）　は、9/21-22に、福岡市のアクロス福岡で、開催されました。地質調査総合センターは、「九州地熱資源図」「東北・九州地熱資源図CD-ROM版」「20万分の1デジタルシームレス地質図」を中心に展示するとともに、阪口圭一・主任研究員　（地圏資源環境研究部門地圏資源研究グループ）　が「九州の地熱資源」と題する講演を行いました。

GSJ展示ブースに立ち寄られる方の半分は"リピーター"のようで、「新しく発行された図はどれ？」という質問が多く、販売物の約3分の2は2003-2004年の出版物でした。また、用意した無料パンフレット類のうち、地質図カタログが最もよく"売れ"ました。一方で、「ここって昔の地質調査所だよね？」という質問もけっこうありました。まだまだ、地質調査総合センターの認知度が十分でないのかもしれません。

展示会風景

  エリア１では、特別講演会「九州の火山神伝説」、「地質情報整備に関する将来展望」、NPO法人「地質情報整備・活用機構」のワークショップ、コンサルタントエンジニアの新たな役割、全地連活動報告がありました。特別講演会では、「死都日本」の著者である石黒輝氏が、日本および世界各地の火山神信仰の話を中心に、人類の進化や日本人の起源、日本国の成り立ち、古事記の地学的解釈までの幅広い内容でお話になり、2時間があっという間に過ぎました。ちなみに、「死都日本」は九州の火山が巨大噴火をする話でしたが、次回作　（10月下旬発行予定）　は「震災列島」というタイトルで巨大地震に立ち向かう"地質調査業親子"の話だそうです。
  蛇足ですが、技術者交流懇親会では、地元の焼酎各種や豚骨ラーメンに加え、現役ミス福岡も登場し、"福岡"一色の懇親会となりました。

  全地連「技術e-フォーラム」2004福岡の詳しい内容については、社団法人「全国地質調査業協会連合会」のウェブサイトをご覧下さい。

「GSJの紹介」および「九州の地熱資源」についてのポスター		「20万分の1デジタルシームレス地質図」を紹介するポスター。地質情報研究部門の脇田浩二・アジア地圏情報研究グループ長　（下の写真）　と井川敏恵・産総研特別研究員　（左の写真）　が説明しました。
「九州の地熱資源」について大矢暁・全地連技術委員長　（左）　に説明する阪口圭一・主任研究員。		「20万分の1デジタルシームレス地質図」を紹介する脇田浩二・グループ長　（右）