第1回地形判読研修終了報告

 12月11日〜12日に地形判読研修を実施しました。講師は元国土地理院の大井信三博士が務め、6名の参加者がありました。
 初日には室内で、1)空中写真を実体視鏡で見る、2)空中写真をパソコンに表示させて赤青メガネで見る、3)デジタル標高モデルを用いて地形を表示させる、という3つの地形判読の手法を学びました。
 2日目は初日に地形判読した筑波山周辺に出かけ、現地で丘陵、台地、低地の地形とその地形を構成する地下の地層を観察しました。
 この研修では、パソコンやタブレットを用いて簡易的に地形判読すること、空中写真などのデータをどうやって入手するかということも学べたため、地形判読の初心者から実務としている人にまで役立つ内容になりました。
 詳細は、GSJ地質ニュースの「地形判読研修の開催報告」をご参照下さい。

2018年度地形判読研修終了報告 2018年度地形判読研修終了報告

地形判読研修

タイトル 少人数で学ぶ地形判読研修~室内作業から現地実習まで~
日程 2018年12月11日(火)〜12日(水)
研修場所 室内作業は産総研、現地実習は土浦市やつくば市周辺
研修内容  空中写真による地形判読は地形・地質調査を行う上で、最初に行う基礎的な調査法です。また、最近は高精度なデジタル標高モデル(DEM)が整備されており、地質災害のリスクを考慮する上でも地形情報の解析能力も求められています。
 本研修では、少人数で、室内作業から現地実習までの地形判読に関する一連の流れを学習します(詳細はスケジュールを参照下さい)。
定員 5名程度(締め切り:12月7日(金)、定員に達したため、締め切りました)。
講師 大井信三博士
 国土地理院で、土地条件調査をはじめとした地形調査を行い、地形分類に精通している。その後地質調査総合センターにおいて地質図幅作成に携わっている。現在地質調査総合センター客員研究員。
CPD 11単位
参加費 産総研コンソーシアム「地質人材育成コンソーシアム」に10口(1口2000円)の会費が必要です。
スケジュール 11日(10~17時)室内作業
・地形判読に関する講義
・実体視鏡やアナグリフを用いた空中写真による地形判読実習
・高精度なデジタル標高モデル(DEM)を用いた地形解析実習
12日(9~15時)現地実習
・初日の地形判読結果を用いて、現地で低地の微地形分類および台地の分類について実習を行います。
申し込み・
問い合わせ
chikei-handoku-ml(a)aist.go.jp ※(a) 部分を @ に置き換えて下さい。
備考 ・Windowsが動作するPC、またはWindowsが動作するMacintoshをご準備下さい(ソフトウェアのインストールと実習用ファイルのコピーのため100MB以上の空き容量が必要となります)。
・簡易的な野外調査を実施するので、適した服装と靴をご準備ください。
・別途傷害保険への加入をおすすめします。
主催 産総研コンソーシアム「地質人材育成コンソーシアム」
参考図 今回の地形判読の対象となる筑波山周辺の山地、台地、低地の段彩図

今回の地形判読の対象となる筑波山周辺の山地、台地、低地の段彩図