2019年度秋期地質調査研修終了報告

 島根県出雲市長尾鼻周辺(小伊津海岸)において10月28日〜11月1日の4泊5日の日程で地質調査研修を実施しました。講師は産総研の鹿野和彦が務め、利光誠一がこれを補佐して研修を進めました。
 参加者は4名で、地質調査について少し経験のある方から(船上での調査経験はあるが)陸上での調査経験のほとんどなかった方もいました。調査実習の対象は日本海拡大期に堆積した泥岩・火砕岩など(成相寺層)と日本海拡大直後に堆積した砂岩泥岩互層(牛切層)、そして牛切層に貫入した火成岩体で、夜間に2時間を超える座学で地質図を作成するための一連の基本的事項を講義しました。

10月28日:
小伊津海岸において実習地の概要説明後、歩測とルートマップ作成の初歩、地層の走向傾斜の測定指導。/ 地質調査の概要講義。
10月29日:
砂岩泥岩互層の地質柱状図作成と貫入岩の分布調査指導。/ 地質柱状図と地質図、地質断面図の作成方法講義。
10月30日:
地層の走行傾斜測定応用編の指導、地形と地層分布の関係観察指導、火砕岩の観察指導。/ 貫入岩分布図作成実習。
10月31日:
火砕岩・砂礫岩の分布調査指導、地質柱状図に基づく岩相対比の演習指導。/ 火砕岩・砂礫岩分布図作成指導。
11月1日:
堆積構造の観察、作成した地質図についての理解を深めることを目的とした調査地域の巡検。

 学生時代に授業で調査の仕方を習った方もいますが、初心者で不慣れな方もおりましたので、地質調査で必要な露頭位置の確認や岩相の識別について実習しました。しかし受講者の方には、さらに今後の修練が必要なことを実感いただいたと思います。全体を通して、地質調査や地質図の作成がどのようにして行われているかを野外調査の現場で理解できたと思います。
 本研修の実施にあたり、小伊津自治会、三津自治会の方々に大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

2019年度秋期地質調査研修
2019年度秋期地質調査研修
2019年度秋期地質調査研修
2019年度秋期地質調査研修

2019年度秋期地質調査研修

日程 2019年10月28日(月)-11月1日(金)
研修場所 島根県出雲市長尾鼻周辺(小伊津海岸)
地質:中期中新世の牛切層の堆積岩など
研修内容 最近は地質関連事業に関わりながらも、地質図をあまり書いた経験のない方、岩石の見方に不安がある方など、地質調査の基本である踏査に関し、大学で充分な経験が積めなかった方もいらっしゃいます。この研修では、露頭の地層・岩石の観察ポイントからまとめまで、地質図を作成するための一連の基本的事項を5日間の研修で習得します。少人数でマンツーマンに近い形での研修で地質調査技術を学びます。
※今回は,大学・会社等で地質図を1回くらいは書いたことのある初級者向けの内容で行う予定です。ふるってお申し込み下さい。
定員 定員 6名(残り2名)
講師 鹿野和彦博士
地質調査総合センターで、グリーンタフ地域を中心に数多くの地質図幅を作成し、火山岩にも精通した地質学の大家。地質調査総合センターを退職後、鹿児島大学教授を5年間務め、現在、地質調査総合センター客員研究員。
他1名
集合 ホテル(出雲市駅前)  10/28  13時
解散 ホテル(出雲市駅前)  11/1  16時
CPD 40単位 (40単位になるよう、夜も各日のまとめの指導を行います)
参加費 産総研コンソーシアム「地質人材育成コンソーシアム」に60口(1口1000円)の会費が必要です。
注意事項 お勤めの方は労災保険の対象となるよう職務として参加してください。
現地までの交通費と宿泊代(4泊)・食事代は参加者負担となります。素泊5000円台(税込)の宿を予定しています。
参加には別途傷害保険をおすすめします。
学生・院生の方で参加されたい場合は、別途お問い合わせください。
申し込み・
問い合わせ
training-gsj-ml(a)aist.go.jp ※(a) 部分を @ に置き換えて下さい。
主催

産総研コンソーシアム「地質人材育成コンソーシアム」 運営会則(pdf:76KB)

後援 島根半島・宍道湖中海(国引き)ジオパーク推進協議会