2018年度春期地質調査研修終了報告

 地質調査研修を5月28日〜6月1日の4泊5日の日程で、島根県出雲市長尾鼻周辺(小伊津海岸)で行いました。講師は産総研の鹿野和彦と村岡やよいが務め、研修参加者は6名でした。主に中新世の堆積岩や貫入岩を対象に地層や岩石の観察を行い、地質図を作成するための一連の基本的事項を以下のように研修しました。

  • 5月28日:中期中新世牛切層と貫入岩の岩相観察を行い、走向傾斜を測定。講習にて地質調査の基礎について学習。
  • 5月29日:柱状図を作成し,地層の対比を行ったほか,貫入岩の分布を調査。
  • 5月30日:ルートマップ作成練習のほか、各岩相の分布を追跡・予測。
  • 5月31日:堆積構造・褶曲構造の観察のほか、前日に引き続き岩相分布調査を行い、研修地域の地層の連続性を確認し、地質図を作成。
  • 6月1日:研修地域全体のおさらいおよび地層の上下判定や岩相判別について研修。

 本研修の実施にあたり、お世話になりました小伊津自治会、三津自治会の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

2018年度春期地質調査研修
2018年度春期地質調査研修


2018年度春期地質調査研修

日程 2018年5月28日(月)-6月1日(金)
研修場所 島根県出雲市長尾鼻周辺(小伊津海岸)
地質:中期中新世の牛切層の堆積岩など
研修内容 最近はルートマップを書いたことがあっても地質図を書いた経験のない方、岩石の見方に不安がある方など、地質調査の基本である踏査に関し、大学で充分な経験が積めなかった方もいらっしゃいます。この研修では、露頭の地層・岩石の観察ポイントからまとめまで、地質図を作成するための一連の基本的事項を5日間の研修で習得します。少人数でマンツーマンに近い形での研修で地質調査技術を学びます。
※今回は特に企業の地質初心者が対象となります
※初級者(卒論等で地質図を描いたことがある方)向けは秋を予定しています
定員 定員 6名
(募集は終了しました)
講師 鹿野和彦博士
地質調査総合センターで、グリーンタフ地域を中心に数多くの地質図幅を作成し、火山岩にも精通した地質学の大家。地質調査総合センターを退職後、鹿児島大学教授を5年間務め、現在、地質調査総合センター客員研究員。
他1名
集合 出雲空港 5/28 12時
解散 出雲空港 6/1 16時
CPD 40単位 (40単位になるよう、夜も各日のまとめの指導を行います)
参加費 産総研コンソーシアム「地質人材育成コンソーシアム」に30口(1口2000円)の会費が必要です。
注意事項 お勤めの方は労災保険の対象となるよう職務として参加してください。
現地までの交通費と宿泊代(4泊)・食事代は参加者負担となります。素泊5000円台(税込)の宿を予定しています。
参加には別途傷害保険をおすすめします。
学生・院生の方で参加されたい場合は、別途お問い合わせください。
申し込み・
問い合わせ
training-gsj-ml(a)aist.go.jp ※(a) 部分を @ に置き換えて下さい。
主催

産総研コンソーシアム「地質人材育成コンソーシアム」 運営会則(pdf:76KB)

後援 島根半島・宍道湖中海(国引き)ジオパーク推進協議会