「G空間EXPO2013・Geoアクティビティフェスタ」にて優秀賞を受賞

 

地質標本館アウトリーチ活動の一環として開発した精密立体地質模型が、国土地理院(国土交通省)の主催する「G空間EXPO2013 Geoアクティビティフェスタ」にて優秀賞を受賞しました。

 

 G空間EXPOとは、我が国の日常生活や経済活動に欠かせない位置と時間の情報を広く利用できる社会、すなわち「G空間社会(地理空間情報高度活用社会)」を目指して国土地理院(国土交通省)が主催する産学官の連携イベントです。2013年は11月14日(木)から16日(土)にかけてお台場の日本科学未来館にて行われ、のべ17,584名の来場者がありました。

 本イベントの主要部門の一つである「Geoアクティビティフェスタ」において、地質標本館が出展した「精密立体地質模型による地形情報・地質情報の可視化と、博物館・ジオパーク等での活用」が優秀賞を受賞しました。

 出展された精密立体地質模型は、地質標本館の芝原暁彦氏が、3Dプロッタと呼ばれる三次元造型機で作製した立体模型に、地形図や地質図などの高詳細映像を精密にプロジェクションマッピング(画像投影)したものです。また模型を積層することで地層の積み重なりと地形との関連を可視化しており、ユーザーが模型を触りながら地質情報について理解することが可能です。

 選考理由として、昨今普及の著しい三次元造型機を利用した低コストかつ高精度なコンテンツであること、デジタルとアナログの親和性が高いこと、地形や地質に関するオープンデータの「見える化」に適した手段であることなどが挙げられました。

 G空間EXPO2013の最終日には、表彰及びパネルディスカッションが行われました。なお、本イベントに出展された精密立体地質模型のひとつ(富士山の地質模型)は、地質標本館2階の第3展示室にて展示中です。

       

受賞した芝原暁彦氏(最前列右から2番目、写真撮影:岩男弘毅氏)   受賞式後に開催されたパネルディスカッション.右から2番目が芝原暁彦氏(写真撮影:岩男弘毅氏)
受賞した芝原暁彦氏(最前列右から2番目、写真撮影:岩男弘毅氏)   受賞式後に開催されたパネルディスカッション.右から2番目が芝原暁彦氏(写真撮影:岩男弘毅氏)