地質調査総合センター研究資料集、 no. 601

富士火山東山麓におけるテフラ層序記載
Descriptions of tephrostratigraphy in the eastern foot of Fuji Volcano

山元孝広*1
Takahiro Yamamoto

*1産総研 活断層・火山研究部門
Institute of Earthquake and Volcano Geology, Geological Survey of Japan, AIST

内容紹介:

この研究資料集は、富士山東山麓に分布する富士火山の降下火砕物(テフラ)の露頭を記載したデータ集で、産総研が公開した富士火山地質図第2版(地質調査総合センター研究資料集 no.592)を補足するものである。対象とした富士火山の降下火砕物はCal BC 6,000以降の須走期に噴出したもので、代表的な22地点のテフラ層序が記載されている。その中には露頭の大半が埋没した御殿場市太郎坊やアクセスが限られた自衛隊演習場内の露頭など、一般に公開する価値が高いと思われるものを選んでいる。一部の露頭で得られた放射性炭素年代の分析結果の詳細については山元ほか(2005;2011)、土壌中火山ガラスの分析結果の詳細についてはKobayashi et al. (2007)と山元ほか(2011)に記載されているので参照されたい。

本研究資料集の内容はgsj_openfile_report_601.zip(163KB)でみることが出来ます。

受理日:2014年4月15日

April 15, 2014

参考文献:

Kobayashi, M., Takada, A. and Nakano, S. (2007) Eruption history of Fuji Volcano from AD 700 to AD 1,000 using stratigraphic correlation of the Kozushima-Tenjosan Tephra. Bull. Geol. Surv. Japan, 57, 409-430.
山元孝広・高田 亮・石塚吉浩・中野 俊 (2005) 放射性炭素年代測定による富士火山噴出物の再編年.火山,50, 53-70.
山元孝広・中野 俊・高田 亮・小林 淳 (2011) 富士火山東斜面における最新期火山噴出物の層序. 地質調査研究報告 62, 405-424.

引用例:

山元孝広 (2014) 富士火山東山麓におけるテフラ層序,地質調査総合センター研究資料集,no.601,産総研地質調査総合センター.
Yamamoto, T. (2014) Descriptions of tephrostratigraphy in the eastern foot of Fuji Volcano. GSJ Open-File Report, no.601, Geological Survey of Japan, AIST.