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地質ニュース 2001年9月号 No.565

表紙 |目次 | 口絵 | 本文 |

表紙

マチュピチュ（老いた蜂）とワイナピチュ（若い蜂）:
マチュピチュは急峻なコルディレラの山中に当時の三畳紀チタン鉄鉱系花崗岩を使って建設された都市国家である。海抜2,280mの高所に僅かな平地を見いだして必要な生活環境が整えられている（口絵参照）。山陵が険しく熱帯雨林に覆われるため谷間からは見えず空からしか見えないので空中都市とも呼ばれ、またその発見も1911年と遅れた。現在では世界遺産に指定されている。　この地に至るには、リマからクスコにジェット機で飛び列車で山麓のプエンテ・ルイナス駅（海抜2,000m）に下るか、クスコ空港でヘリに乗り替え山麓に入る。そこからはミニバスで急崖を切る砂利道を登る。帰りのバスは舵行する道の角毎に、インカ道を走ってバスを追う少年が「グ・バーイ」と澄み切った声で叫び、送ってくれる。その努力たるや涙ぐましく、山麓に着くとついついティップを弾みたくなるほどである。（写真と文：石原舜三）

目次   (157KB)

口絵

タイトル著者PDF
インカの建造物 石原舜三 (489KB)
円上島の球状ノーライト 濡木輝一 (201KB)

本文

タイトル著者PDF
室戸海洋深層水とは？   －室戸海洋深層水の研究と現状－ 谷口道子 (1.2MB)
風送ダストプロジェクトの概要と地質・地球化学におけるエアロゾル研究 金井   豊 (3.6MB)
北京北方，燕山火成活動の模式地にみる花崗岩系列と鉱化作用 石原舜三・王   平安・渡辺   寧 (8.2MB)
近畿の石材（切石）－笏谷石－ 小村良二 (4.5MB)
ライマン雑記(19) 副見恭子 (2.7MB)
国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会   －CEPAL / ECLAC－ 村尾   智 (545KB)
現代短歌の中の地球科学   ～地質時代編～ 森尻理恵 (133KB)
地質標本館だより   No.59   (2.1MB)
GEOLIS（日本地質文献データベース）CD-ROM版 ver.3(1983-2000)公開のお知らせ 地質調査情報部地質情報管理室 (85KB)
編集後記 遠藤祐二 (123KB)