地質調査所月報 Vol.49 No.7 (1998)

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表紙

眉山と普賢岳

  写真の右側が1792年に大崩壊して死者15,000人を出した眉山であり、その左後方にそびえ立っているのが普賢岳である。1991年から1995年にかけての普賢岳の活動では、繰り返された火砕流により、写真左端の水無川流域は壊滅的な打撃を受けた。一方、この写真の右外側には、島原市の中心街が位置しているが、火砕流に直撃されるような被害は受けなかった。眉山が立ちはだかっていたからである。この写真の手前に写っている地域も、同様に火砕流の直接被害は受けなかった。しかしながら、長期間にわたって立ち入りの規制を受けたために、経済的に大きな打撃を受け、この区域内のホテルは倒産した。その建物は火砕流によってではなく、解体業者によって最近破壊された。生死を分けた火砕流は、その後も人の運命を左右し続けたのである。写真中央やや右よりの造成中の宅地には、家を失った水無川流域の被災者が新しい家を建て、既に移り住んでいる。新しい宅地の一角には、慰霊碑も建てられている。(1993年11月、自衛隊ヘリコプターより撮影)

(写真・文 : 須藤茂)

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タイトル著者PDF
地質標準試料中の銅, ニッケル, 亜鉛の形態別分析における逐次溶解法の評価 寺島滋・谷口政碩 (341-352) 49-07_01.pdf (1,446KB)
室内岩石破壊実験のためのリアルタイムAE震源モニタリングシステム 雷興林・佐藤隆司・西澤修・増田幸治・楠瀬勤一郎 (353-363) 49-07_02.pdf (2,320KB)
位相動力学による沈み込み帯での巨大地震モデル 平田隆幸 (365-369) 49-07_03.pdf (738KB)
光波測距による雲仙火山,眉山における山体変動観測 斎藤英二・須藤茂・渡辺和明・馬越孝道 (371-377) 49-07_04.pdf (2,306KB)
長崎県西彼杵半島,漸新統七釜砂岩層に観察されるサンゴモ・バイオストロームの堆積環境と堆積サイクルの周期性 小田浩 (379-394) 49-07_05.pdf (5,774KB)