平成9年度活断層調査 トップへ

金剛断層

位置図

   御所市名柄の金剛断層の断層露頭近傍において、2孔のトレンチを掘削した結果、金剛断層の最新活動時期は西暦65〜210年以降、西暦220〜340年以前であることが判明しました。また、この活動による上下変位量は1.2 m以上であることも分かりました。さらに、トレンチ付近の段丘面の年代と変位量から、金剛断層の平均上下変位速度は0.6 m /1,000年以下と見積もられ、この値と1回の活動による変位量から、平均活動間隔は2,000年以上と推定されました。


トレンチ壁面に露出した金剛断層

トレンチ壁面に露出した金剛断層

名柄第2トレンチ南西側法面に出現した断層。破砕された花崗 (写真中央の法面及び写真左下のトレンチ底付近に分布する白い縞状の層) が断層により約11.2m変位している。断層 (ピンをさしてある) は上に向かって3本に分岐している。写真右上の腐植質層の14C年代は1,760±40yBP。