平成9年度活断層調査 トップへ

桑名断層・四日市断層

位置図

   詳しい群列ボーリング調査の結果、桑名断層の最新活動は13世紀以降であることが判明し、1586年の天正地震に対応する可能性が高いと考えられます。この断層活動によって、上下方向に約6mものズレが生じたことが明らかになり、活断層のズレの量と長さに関する経験則から、北方延長の養老断層も一緒に活動したことが強く示唆されます。また、桑名断層の最近約9,000年間の平均活動間隔はおよそ1,400〜1,700年と求められました。
   四日市断層については、2,000年前以降に約6mの上下変位を生じたことが明らかとなりましたが、この間の断層運動の回数や詳しい活動時期は特定できませんでした。


桑名断層のボーリング調査結果

桑名断層のボーリング調査結果

汰上地区の地質断面
Geologic section across the Kuwana fault at Yuriage.


桑名断層と四日市断層の活動史 ; 網掛けした部分が活動時期

桑名断層と四日市断層の活動史;網掛けした部分が活動時期

第8図  桑名断層および四日市断層の活動史。網掛け部が推定される活動時期
Fig.8 Rupture history of the Kuwana and Yokkaichi faults. Shades show evet timings.