活断層・古地震研究報告  第3号 トップへ

山口県大原湖断層帯の活動性に関する地質調査 (序報)

水野清秀・下川浩一・佃  栄吉・小松原  琢・新見  健・
井上 基・木下博久・松山紀香・金折裕司

山口市及びその周辺に分布する大原湖断層帯を構成するリニアメントについて、概略的な地質調査を実施した。木戸山西方断層と下郷断層は変位地形が比較的明瞭であるが、大原湖断層、仁保川断層、宇部東部断層は変位地形が不明瞭であり、活断層であることを示す証拠に乏しい。特に仁保川断層では、仁保高野地区で段丘堆積物を変位させる断層露頭を見出したものの、仁保丸山地区ではピット調査から断層運動の証拠を得ることはできなかった。山口盆地には、活断層が伏在している可能性があり、既存のボーリング資料を収集して検討した。未固結堆積物の層厚分布をみると、湯田温泉地域が周辺に比べて著しく堆積物が厚く、100mを超えるところも見られた。この地域の北西縁と南東縁に断層が伏在している可能性が指摘される。


第1図

第1図. 仁保丸山 (Loc. 2) で掘削したピットの壁面スケッチ。

Fig. 1. Logs of the Niho-Maruyama pit (Loc. 2).

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第2図

第2図. 山口盆地における未固結堆積物の層厚分布図。

Fig. 2. Contour map showing thickness distribution of unconsolidated sediments in the Yamaguchi basin.

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