活断層・古地震研究報告  第1号 トップへ

山田断層 (京都府・兵庫県)

   山田断層の中央部は1927年の北丹後地震の際に活動し、地震断層が出現したが、西部 (中藤断層) では地震断層の出現は確認されていない。このため、山田断層西部 (中藤断層 ; 第1図) の活動性や活動履歴の解明を目指して、兵庫県出石郡但東町坂野においてトレンチ調査などを行った。その結果、トレンチには断層は出現せず (第2図)、ボーリング調査でも、1万数千年前以降、顕著な上下変位を伴う断層活動はなかった可能性が高いことが判明した。

文献


第1図

山田断層系中藤断層とその周辺の活断層


第2図

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トレンチ北東側壁面のスケッチ