活断層・古地震研究報告  第1号 トップへ

武儀川断層および揖斐川断層 (岐阜県)

   武儀川断層 (第1図) については、山県郡美山町中洞においてトレンチ調査を実施した。このトレンチでは、断層やそれに伴う地層の変形は確認されなかった (第2図)。トレンチ壁面に現れた谷の堆積物とトレンチ周辺の谷地形との対応から、調査地点の武儀川断層は、少なくとも約4千年前以降、顕著な横ずれ運動を伴う断層活動を行っていないと推定された。
   揖斐川断層については、空中写真判読と現地踏査の結果、揖斐郡藤橋村塚地区において、低位段丘堆積物を変位させる断層露頭を確認した。同断層については、平成13年度にトレンチ調査を行う。

   * ウェブサイトの最新情報 「揖斐川断層トレンチ調査速報」 を参照。

文献


第1図

武儀川断層とその周辺の活断層


第2図

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トレンチ南東側壁面の地層区分