活断層・古地震研究報告 第25号 トップへ
表紙(写真)・裏表紙(写真)解説
表 紙
石川県輪島市門前町鹿磯における令和6年(2024年)能登半島地震前後での地形変化
令和6年(2024年)能登半島地震では,海底活断層の活動によって,半島北部の海岸が大きく隆起した.産総研では,この地震の前から,過去の地震による海岸の隆起痕跡に関する調査を行っており,海岸の写真を数多く撮影していた.このため地震後に同じ地点で写真撮影することで地形変化の様子を捉えることができる.約4 m の隆起が生じた石川県輪島市門前町鹿磯では,2007年4月2日(地震前)と2024年5月10日(地震後)にそれぞれ撮影した写真の比較から,新たに海成段丘が生じたことがわかる.詳細は宍倉(1–27ページ)を参照されたい.
裏表紙
山梨県身延町内の富士川中流域において確認された最近の断層活動による可能性が高い崖地形の位置
山梨県身延町内の富士川中流域において航空レーザ計測による高解像度の地形データを検討した結果,四角枠で示した3地点で最近の断層活動による可能性が高い崖が確認された.これらは,近年活断層の可能性として認定されている身延断層に近接し,平行する崖として表現される.これらの崖は侵食や埋没の影響を受けにくい段丘面や侵食を免れた山頂の緩斜面にのみ認められる.崖の延長線上の山地内には地すべりや斜面崩壊が広範囲にわたって多数発達している.活断層が存在していたとしても,著しい侵食や埋没によってその地形的痕跡の大半が保存されていない可能性がある.詳細は丸山(29–37ページ)を参照.
