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白馬大雪渓の斜面崩壊における地形学・地質学的背景

地質調査情報センター

   2008年8月19日、白馬大雪渓にて斜面崩壊が発生しました。白馬大雪渓では、これまでにも斜面崩壊が多発しております。2005年8月に起きた落石事故では、これを受けて地形学・地質学研究者が、大雪渓でおこりうる土砂災害とその地形学・地質学的要因を調べ地質ニュースに報告しています。安全な登山を行うためには、地形・地質学的な知見が必要であると述べています。

    苅谷愛彦・石井正樹・目代邦康・小森次郎・佐藤 剛・宮澤洋介 (2006) 山岳リクリエーションに活かす地形学・地質学ー白馬大雪渓2005年落石事故から学ぶもの. 地質ニュース617号, 41-45.
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凡例

   苅谷ほか (2006) で示された2005年の落石発生地点 (菱形) と地質図。地質図は、産総研が発行する5万分の1地質図「白馬岳」(中野ほか、2002) から抜粋されています。今回の斜面崩壊地点は、四角で示しています。

   なお今回発生した斜面崩壊につきまして、苅谷愛彦 (専修大学) さんより情報・コメントをいただきました。