沿岸域の地質・活断層調査/総合研究課題毎の進捗と成果

関東平野南部沿岸域
 新たな沿岸域の地質活断層調査プロジェクトとして、「相模湾~房総半島沿岸域及びその周辺域」の調査を平成26年度から3ヶ年計画で実施しています。相模湾から房総半島南東沖合は、フィリピン海プレートが沈み込む上盤側に、また、房総半島東側は太平洋プレートが沈み込む上盤側に位置し,何れも活動的かつ複雑な構造を示す地域です。これら地域は、人口及び重要インフラが最も集中する首都圏に近く、特に相模湾東部は関東大震災の震源地として知られています。
 首都圏における地震被害の減災対策のためは、都市部の沖積層等の詳細な軟弱地盤情報の整備と、震源域である首都圏周辺沿岸域における未知の地震や正確な震源域把握のための活構造等の詳細な地質情報の整備が必要となります。本課題では、これら情報の整備を目的として、下記の調査を実施しています。
[1]東京湾周辺の沖積層等の3次元分布図(地質地盤図)、沖積層アトラスの作成
[2]房総半島東側の陸棚〜陸棚斜面における活構造と地震起源堆積物、及び九十久里浜平野の沖積層の地質構造の調査
[3]三浦半島〜房総半島南部(鴨川低地帯)とその周辺海域における活断層の連続性及び活動性の研究
[4]国府津-松田断層帯及び伊勢原断層(生沢断層系)の海陸連続性と活動性の研究
[5][1]〜[4]の地域を含む関東平野南部沿岸地域のシームレス地質図、地球物理図、活構造図の整備
 成果のとりまとめは、平成28年度以降の予定です。

関東平野南部沿岸域の調査地域

関東平野南部沿岸域の調査地域

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