ミッション・業務実施方針

2022.04更新

ミッション

産総研第5期中長期計画において、地質調査総合センターは、社会課題の解決に向けた環境評価等技術の開発、強靭な国土と社会の構築に資する地質情報整備と地質の評価、産業競争力強化に向けた産業利用に資する地圏の評価と並んで、知的基盤整備計画に基づく地質情報の整備、地質情報の管理と社会への活用促進を図ることとしています。

地質情報基盤センターでは、このうちの「地質情報の管理と社会への活用促進」を推進することをミッションとしています。産総研2号業務「地質の調査」の実施によって得られた研究成果の総体である地質情報が、社会的に広く理解・共有され、安全・安心で質の高い社会生活の実現に資することがアウトカムとして重要です。そのために、地質情報及び地質資試料の管理、公開、提供及び展示等による普及活動を実施することを、当センターのミッションと位置付けています。

業務実施方針

  • 研究部門により整備された地質情報の着実な出版と、地質情報デジタルデータの発信。
  • 公表された地質情報の一次データ(資試料)のアーカイブ管理による、当該成果の科学的根拠の保証。
  • 地質標本館での新規展示・特別展等による、社会への地質情報の普及促進。
  • 地質試料調製業務による研究実施支援。
  • 博物館実習、薄片技術研修等の実施による外部人材育成。

 以上による知的基盤整備計画の着実な実施、及び地質情報の二次利用促進の支援。

第1図 研究成果の創出から社会への成果発信へ

第1図 研究成果の創出から社会への成果発信へ



令和4年度の業務計画

  • 研究部門により整備された地質情報を、高精度で信頼性の高い地球科学図類、研究・調査報告書等として編集・出版。
  • 利活用性の高い地質情報提供システムの維持・改善、標準データ形式でのデータ整備。
  • GSJ公式ウェブサイト・地質情報データベース群の安定運用のためのシステム管理、及びデータベースの新規公開・改修・データ更新等の支援。
  • 機関アーカイブの定常的な運用を通しての、研究基礎データの組織的な管理。
  • 新旧の各種地質関連文献の収集、及び地質文献データベースの整備による、地質調査総合センター所蔵書誌情報の一般への提供。
  • 地質標本(化石、岩石、鉱物等)の継続的な新規登録と整理、及び登録標本のデータベース化推進を通して、所内外における地質標本の利用促進の支援。
  • 最新の研究成果に関する、地質標本館での展示物作成、特別展での紹介、及びコロナ禍を考慮した、所内外でのイベント・出展実施あるいは他機関協力。
  • 研究推進を支援する地質試料調製業務の確実な実施、及び処理技術の向上。
  • 大学や地質関連企業等からの実習生に対する、博物館実習及び薄片技術研修。

 以上が主たる業務計画の内容ですが、社会的環境の変化、例えばコロナ禍の状況変化、データ配信技術の進化、産総研の各種ポリシーの制定・更新等の内外の変化に対応し、解決すべき課題に積極的に取り組んで対処していくこととしています。

第2図 地質情報基盤センター主たる業務

第2図 地質情報基盤センター主たる業務