GSJニュースレター No.9  2005.6
新人紹介
長 郁夫 (ちょう いくお,地質情報研究部門)

 4月1日付で地質情報研究部門・地震発生機構研究グループに若手任期付研究員として採用されました長と申します.私の専門の内容は大きく3つに分けられます.1つ目はデータ処理で,主に震源メカニズム,震源過程,断層形状など,地震波形を用いた逆解析です.2つ目は微動のような定常確率過程で表されるデータのアレイ処理技術や理論の開発,3つ目は地震災害軽減に関る強震動評価です.学部から前職までの間に地球物理学,地震学,地震火山研究観測,建築学,地震防災をそれぞれ専門とする研究機関を転々としたお陰か,理学と工学の感覚が微妙にブレンドし新分野の開拓にも意欲的なタイプになりました.本研究グループの目標の1つに,岩石実験や応力測定,歪み観測,地震観測や地震データの解析などを通した内陸応力場の解明と地震危険度の評価があります.私としては,これまでに培ってきた知識・技術・感覚を生かし,様々なデータを統合的に用いていかに現実的に深部から浅部までの応力場を推定してモデル化するか,またいかに実用的に危険度評価に結び付けるかに取り組んでいきたいと考えています.どうぞよろしくお願いします.
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GSJニュースレター No.9 2005.6
(独)産業技術総合研究所地質調査総合センター
GeologicalSurvey of Japan,AIST