GSJニュースレター No.7  2005.4
新人紹介
桑原 拓一郎 (くわばら たくいちろう, 深部地質環境研究センター)
 1月1日付で深部地質環境研究センター・長期変動チームに採用になりました桑原です.私の専門は第四紀学という一般には聞き慣れない研究分野です.この第四紀学とは,地球史の中でも約200万年前から現在にいたる最も新しい時代“第四紀”を研究対象として扱います.しかも身の回りにあるさまざまな自然現象だけでなく,人類進化までも対象とする学際的な研究分野です.私はこの学問分野の中でもとくに,自分の足元にある地形と地質の野外調査を通じて,本州最北端下北半島の隆起と沈降の変遷,下北半島にある霊峰・恐山の火山噴火活動の歴史,さらに房総半島で過去の気候・海面変化の解明を行ってきました.これまでの研究テーマに統一性がまったく無いので,興味が散漫な研究者と思われる方も多いかもしれません.ですが,この「興味散漫」という特質を活かして,過去から現在にいたる地質現象の長期変動の解明を多様な視点で行い,将来予測に貢献できたらと考えています.どうぞよろしくお願いします.

竹田 幹郎 (たけだ みきお, 深部地質環境研究センター
 1月1日付けで深部地質環境研究センターにプロジェクトタイプの研究員として採用されました竹田幹郎と申します.昨年末まで1年6ヶ月,同センターに非常勤研究員として在籍しておりましたので,顔だけは見たことがあるという方もいらっしゃるかと思いますが,改めて宜しくお願い致します.
 深部地質環境研究センターでは放射性廃棄物地層処分の安全性評価に関する研究を中心に,深部地質環境を対象にした研究が実施されていますが,私は主に地下水流動に関連した研究を行っております.これまで,岩の中での流体の流れやすさを正確に測定することを目的に,一般地盤を対象とする従来型の室内試験や原位置試験の岩への適用性の検証や岩を対象とする試験法の開発など,実験と理論解析に基づき行ってきました.今後は原位置調査や室内試験から得られる種々のデータを地下水流動の評価・予測に有機につなげるためにモデル化,数値解析等を中心に研究を行っていこうと考えております.

/ Pege Top ↑ / Contents / GSJホーム /
GSJニュースレター No.7 2005.4
(独)産業技術総合研究所地質調査総合センター
GeologicalSurvey of Japan,AIST