GSJニュースレター NO.23 2006/8

国際鉱物学連合第19回総会(IMA2006)ブース出展

佐脇 貴幸・宝田 晋治 (地質調査情報センター)


写真:ブース展示の様子.青木地質標本館長(左端)と話しているのは,H.Catherine W.Skinner博士("Geological and Health″の著者の一人).

 国際鉱物学連合総会は,4年に1度開催される鉱物学・結晶学・鉱床学・岩石学一般に関する国際会議である.本年は,1970年以来,36年ぶりに日本で開催されることになり,2006年7月24日〜28日の5日間にわたって,神戸国際会議場にて開催された.登録された発表は,口頭・ポスター合わせて800件以上であった.

 地質調査所時代以来,産業技術総合研究所となって以降も,対外的には地質調査総合センターが日本で唯一の総合的な地質研究機関として認識されてきている.IMAのような比較的大きな国際学会において,その存在を明確にアピールすることを目的としてブース出展を行った.地質標本館を含めて4ブースを確保し,地質調査総合センターとしての概要・ミッション,各研究ユニットの概要を紹介した.また,産総研,地質調査総合センター,地質標本館の展示物紹介等の多数のパンフレットを配布した.残念ながら,各講演会場が地下,3階,4階,5階と分かれているのに対して展示ブースの場所がそれらの階を行き来する人の流れからやや外れた場所に位置していたため,来場者数は予想よりも少なかった.それにもかかわらず,各ユニットの最新の研究情報や地質調査総合センターの成果物の状況,特に鉱物資源図について,強くアピールできたものと思う.また,当初予定していなかった1/100万日本地質図(CD-ROM)についての販売を急遽行い好評を得た.以後予定しているブース展示に際しては,来場者の利便性を考え,持ち運びが手軽なCD-ROMや地質標本館で取り扱っている絵葉書等を販売するなど工夫すべきかと思われる.また,もう少しノートパソコンの台数を増やし,RIO-DB や CD-ROM の内容の実演があればよかったかもしれない.

 日々の研究でお忙しい中,ポスター作成に協力していただいた方々,また会場にて来場者に対応していただいた方々に厚くお礼を申し上げる.

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