GSJニュースレター NO.22 2006/7

北大:産総研ジョイントシンポジウム報告
中川 充(北海道産学官連携センター)


写真1:ポスターセッション会場の様子.
写真2:来賓の挨拶.


  北海道大学と産業技術総合研究所は2005年2月に包括連携協定を結びました.その締結1周年を記念して,2006年6月20日に北海道大学の学術交流会館でジョイントシンポジウムを開催しました.シンポジウムの目的は知の創造と知の活用における連携の活動状況を報告するとともに,研究者同士の交流を通した更なる連携強化,新規研究課題の発掘等を目指したものです.

 北大の中村総長による開会,来賓として北海道経済連合会の南山会長の挨拶に始まり,基調講演は「産総研のミッションと北海道大学との連携の意義」を産総研の吉川理事長が,「北海道大学の研究戦略と連携プログラムについて」を北大の長田理事・副学長が行いました.前日に北海道センターで行われた本格研究ワークショップに引き続いてのこともあり,地域・地質担当の加藤理事もご活躍でした.

 休憩をかねたポスターセッションでは各連携分野(ナノバイオテクノロジー・計算科学・分散型エネルギー・地質科学・地域連携)のパネルが用意され,双方の産学官連携活動も紹介されました.地質科学分野のブースでは,北海道中小企業家同友会で産学官連携に尽力されている上山会長(写真1中央の後姿)や,前日訪問した北海道立地質研究所の幹部らとの交流がなされました.後半は各連携分野が20分の持ち時間で研究成果や今後の展開について紹介し,地質科学分野では産総研の佃研究コーディネータが連携の概要を,北大の笠原教授が北方四島の調査に関するトピックスを話され,北海道という地域と地質分野の特質を鮮明にしました.

 総花的な内容のため,集客が心配されたところですが,目標を上回る約150名の参加者があり,GSJ関係からは佃,古宇田両コーディネータ,栗本地質調査情報センター長,下川総括主幹が参加しました.スムーズな進行で,予定された時刻に産総研の中島理事が閉会の挨拶を務めた後,札幌駅近くのホテルで行われた熱い交流会へと移行し,今後の進展に期待を膨らませるものとなりました.

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