GSJニュースレター No.1  2004.10
全地連技術e‐フォーラム2004福岡への出展  斎藤 元治(地質調査除法

GSJのブースで九州の地熱資源について紹介している阪口さん.(撮影:斎藤元治

  社団法人「全国地質調査業協会連合会」(注)主催の全地連「技術e-フォーラム2004」福岡が,福岡市のアクロス福岡で2004年9月21-22日に開催されました.同フォーラムは,地質調査技術の向上と技術者の育成を目的として15年前から毎年開かれている発表会で,エリア1(入場無料)の講演会・シンポジウム・展示会と,エリア2(有料)の技術発表会で構成されています.今年のフォーラムでは,地質調査総合センターから,エリア1の招待コーナーにおいて,「九州の地熱資源」,「20万分の1デジタルシームレス地質図」,「地質調査総合センターの組織改編」の3つの紹介を行うとともに,阪口圭一さん(地圏資源環境研究部門)が「九州の地熱資源」と題する講演を行いました.

 GSJ展示ブースに立ち寄られる方の半分は“リピーター”のようで,「新しく発行された図はどれ?」という質問が多く,販売物の約3分の2は2003-2004年の出版物でした.また,用意した無料パンフレット類のうち,地質図カタログが最もよく“売れ”ました.一方で,「ここって昔の地質調査所だよね?」という質問もけっこうありました.まだまだ,地質調査総合センターの認知度が十分でないのかもしれません.

 エリア1では,特別講演会「九州の火山神伝説」,「地質情報整備に関する将来展望」,NPO法人「地質情報整備・活用機構」のワークショップ,コンサルタントエンジニアの新たな役割,全地連活動報告がありました.特別講演会では,「死都日本」の著者である石黒耀氏が,日本および世界各地の火山神信仰の話を中心に,人類の進化や日本人の起源,日本国の成り立ち,古事記の地学的解釈までの幅広い内容でお話になり,2時間があっという間に過ぎました.ちなみに,「死都日本」は九州の火山が巨大噴火をする話でしたが,次回作(10月下旬発行予定)は「震災列島」というタイトルで巨大地震に立ち向かう“地質調査業親子”の話だそうです.

 蛇足ですが,技術者交流懇親会では,地元の焼酎各種や豚骨ラーメンに加え,現役ミス福岡も登場し,“福岡”一色の懇親会となりました.

 注:全地連とは,地質調査技術の向上による社会貢献を目指し,全国の地質調査の専門業者で組織された社団法人.

 注:全地連とは,地質調査技術の向上による社会貢献を目指し,全国の地質調査の専門業者で組織された社団法人です.

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GSJニュースレター No.1 2004.10
(独)産業技術総合研究所地質調査総合センター
GeologicalSurvey of Japan,AIST