デスモスチルス

この標本は, 絶滅してしまった哺乳類, デスモスチルスの骨格模型です. 北海道枝幸町の歌登の貝化石を含む砂岩層から発見されました. 世界でも珍しい, 頭の骨がよく残っている全身骨格です. 今から約2300万年前から約1100万年前に, 日本から北アメリカの太平洋側の浅い海で堆積した地層だけから見つかっています. デスモスチルスの仲間は, 円柱形の柱をいくつか束ねたような奥歯に特徴があり, 束柱類とよばれています. この奥歯で貝や海辺の草を食べていたと考えられています. また, ひじやひざなどの関節から, ワニやカエルのようなガニマタの脚の形をしていたと考えられています.