地形と生活
地形が生活環境に与える影響を考えてみましょう。
例として名古屋と長野の交通の変遷を見てみます。
パネルで、背景を「衛星画像」、データは「鉄道」をタップしてください。
鉄道は谷を辿るので、名古屋から松本へ向かう中央本線は木曽谷を通っています。 昔の中山道もこの経路でした。
次に「学校」をタップしてください。木曽谷は狭く険しいので、人口が少なく学校も少ない。
それに比べると東隣の伊那谷はなだらかで学校も多いことが分かります。
でも伊那谷から谷を下ると名古屋へは遠回りになります。鉄道の飯田線は豊橋にむかっています。
今の「高速道路」はどうなっているでしょう。伊那谷を下り名古屋に直進しています。
技術が進歩したために、長大道路トンネルとしては日本最初の恵那山トンネルが開通したためです。
奈良時代の東山道は現在の高速道路と近い位置で神坂峠を越えていました。
このころの交通は徒歩だったのでしょう。貨物の流通が増えるに従い、
峠越えから谷筋を通過する経路に変更されていったと思われます。
このように、地形・地質は社会・文化に大きく影響を与え、 技術の進歩により地形の障害が克服されてきました。
各種のデータを表示して、地形・地質との関係を考えてみてください。