郷土の鉱物
筑波台地の上に広がる筑波研究学園都市の背後には, 筑波山を代表として, 台地の地層と違った硬い岩石から成る山地が控えています. 山地はさらに北に延び, 八溝山地や阿武隈山地南部に続きます. 筑波山のまわりの花崗岩の"ペグマタイト"と呼ばれる粗粒の部分からは, ざくろ石や緑柱石が産出しています. 八溝山地に続く中生代の地層からは, 層状マンガン鉱床にともなうばら輝石やざくろ石が, そして地層の中に形成されたすず-タングステン鉱床からは鉄マンガン重石などが産出しました. さらに阿武隈山地南部の花崗岩の中にはリチウム・ペグマタイトが知られ, リチア雲母, リチア電気石, ポルクス石など珍しい鉱物の国内を代表する産地となっています.