三葉虫
三葉虫は,多くの体節をもつ,節足動物の仲間です.三葉虫の名前の由来は,体のたて方向が側葉・中葉・側葉の3つに分けられることによります.現在の生物では,“生きている化石”のカブトガニが近い仲間です.
三葉虫は古生代カンブリア紀の前期に現れ,古生代の前半に繁栄して当時の浅海の主役となっていました.多くの種類にわかれていて,1万種以上が知られています.しかし,古生代中期のシルル紀から徐々におとろえ始めて,古生代末には絶滅してしまいました.三葉虫を含む古生代の生物の絶滅の原因は,火山活動などの地球内部の活動に原因を求める考え方が有力です.
古生代の地層からは三葉虫の化石がたくさん見つかっていて,地層の時代を決める重要な役割をもっています.その大きさや形もさまざまで,からだを丸めて防御姿勢をとったと思われる化石もあります.