褶曲模型
これは宮城県牡鹿半島牧の崎の海岸の崖のレプリカで, 規則的に積み重なった砂岩と泥岩がぐんにゃりまがっています.
地層は1億5千万年前のジュラ紀後期にできました. 浅い海にたまっていた砂や泥が,
地震の揺れで崩れて海底斜面を流れ下り, より深い海底に水平にたまりました.
一度に白い砂の層から黒い泥の層までの一連の地層が堆積し,
それが繰り返すことで数千mの厚さの砂岩泥岩互層と呼ばれる地層の重なりになりました.
1億1千万年前の白亜紀中頃に東西から押す力がかかって, 地層が曲がり「褶曲」と呼ばれる地質構造ができました.
このような地質構造は, 海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む付近の大陸側や,
アルプスやヒマラヤのような大陸同士がぶつかり合うような所に形成されます.
褶曲は過去の大規模な地殻変動の記録なのです.