地質調査総合センター研究資料集、 no. 632

支笏カルデラ形成噴火のマグマ体積
Volume of erupted magma during the Shikotsu caldera-formation, Hokkaido, Japan

山元孝広

地質調査総合センター活断層・火山研究部門

内容紹介:

この研究資料集は、カルデラ噴火の定量化を目的に、支笏カルデラを形成した約4万年前の巨大噴火でのマグマ噴出量について、新たに計測したものである。この巨大噴火で噴出した支笏火砕流堆積物に対しては、等層厚線図を既存文献から作成し噴出量を算定し直して、既報値との比較を行った。さらにこの火砕流に先行した支笏第1降下軽石堆積物については、粒径分布の距離相関と等層厚線分布をもちいて降灰シミュレーションコードTephra2による数値計算を行い、その体積を算出した。なお、本報告は原子力規制庁からの受託研究において実施した「平成27年度原子力施設等防災対策等委託費(火山影響評価に係る技術的知見の整備)」の成果の一部である。

で見ることが出来ます。

受理日:2016年7月7日

引用例:

山元孝広(2016)支笏カルデラ形成噴火のマグマ体積.地質調査総合センター研究資料集,no.632,産総研地質調査総合センター, p.1-51.