地質調査総合センター研究資料集、 no. 513

GSJコア豊田下山観測点資料
Geological Data of the GSJ boring core at the Toyota-Shimoyama Observation Station

北川有一*1,佐藤 努*2,小泉尚嗣*1,中山伸朗*3,伊藤健二*3,鈴木悠爾*3
Yuichi Kitagawa*1, Tsutomu Sato*2, Naoji Koizumi*1, Nobuaki Nakayama*3, Kenji Ito*3, Yuji Suzuki*3

*1産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター
Active Fault and Earthquake Research Center, AIST
*2産業技術総合研究所 地質情報研究部門 Institute of Geology and Geoinformation, AIST*3株式会社日さくNissaku Co., Ltd.

内容紹介:

紀伊半島~四国の沖合にある南海トラフで発生する東南海・南海地震はM(マグニ チュード)8クラスの巨大地震であり、今後30年以内の発生確率は50-70%である。この地震が発生した場合は大きな災害をもたらすと考えられるので、 早期に観測網を整備して、東南海・南海地震の予測精度の向上を図る必要がある。過去の東南海・南海地震前後の地下水変化や地殻変動の報告と最新の地震予測 モデルに基づいて、産業技術総合研究所は、多機能の地下水等総合観測点の整備を開始し、2008年度末までに12点の整備を終えた(小泉,2009)。愛 知県豊田市の豊田下山観測点はその一つである。
豊田下山観測点では、、孔1(深さ600m)、孔2(深さ200m)、孔3(深さ50m)と3つの孔を掘り、それぞれにコアを採取して地質柱状図等を作成した。本原稿は、そのコアに関する分析結果の序報である。
なお、研究資料集に収められた内容は、index-tys.htmlから閲覧することができる。

参考文献

小泉尚嗣(2009)地下水等総合観測による巨大地震予測,日本地球惑星科学連合ニュースレター,5,2,3-5.

CD-ROM 1枚

受理日:2009年10月28日

引用例:

北川有一・佐藤努・小泉尚嗣・中山伸朗・伊藤健二・鈴木悠爾(2009), GSJコア豊田下山観測点資料,地質調査総合センター研究資料集, 513, CD-ROM 1枚,産業技術総合研究所地質調査総合センター.

Kitagawa, Y., Sato, T., Koizumi, N., Nakayama, N., Ito, K. and Suzuki, Y.(2009)
Geological Data of the GSJ boring core at the Toyota-Shimoyama Observation Station. GSJ Openfile Report, no. 513, 1 CD-ROM, Geol. Surv. Japan, AIST