第4回

第4回「次の南海・東南海地震にどう備えるか」

趣旨 | 概要 | 講演内容アンケート集計結果

テーマ

次の南海・東南海地震にどう備えるか。

過去の南海・東南海地震の実態を明らかにし、今後、どういう点に注意して備える必要があるかについて提言する。

第4回地質調査総合センターシンポジウム
「次の南海・東南海地震にどう備えるか」

タイトル 地質調査総合センター第4回シンポジウム
「次の南海・東南海地震にどう備えるか」
日時 2006年1月17日 (火) 13:30-16:30
会場 神戸国際展示場 (神戸ポートアイランド) 会議室
[震災対策技術展神戸会場内]終了しました。
シンポジウム会場は「震災対策技術展」神戸会場の中にあるため、震災対策技術展に入場するための受付が別途必要です。
震災対策技術展に関する詳細は下記のページをご覧下さい。
http://www.exhibitiontech.com/etec/ (震災対策技術展)
主催 産業技術総合研究所  地質調査総合センター
共催 産業技術総合研究所  産学官連携推進部門

    1 地下水・温泉水観測による大地震予測
    -南海・東南海地震と内陸大地震を対象として-

    南海・東南海地震や内陸大地震の発生予測精度向上のために、1995年兵庫県南部地震以降、産総研は、地元自治体の協力を得て近畿地方およびその周辺部で、地下水・温泉水の総合観測を行っている。その現状と成果について紹介する。

    小泉尚嗣 (産業技術総合研究所 地質情報研究部門 地震地下水研究グループ長)

    2 遺跡に刻まれた南海・東南海地震の歴史

    過去に発生した南海地震や東南海 (東海) 地震について文字記録から多くのことがわかる。これに、考古学の発掘調査から得られた資料を加えて発生の歴史を紹介し、今世紀に予想される両地震について言及したい。

    寒川  旭 (産業技術総合研究所 産学官連携推進部門 関西産学官連携センター)

    3 南海地震を想定した大阪湾周辺域の地震動の予測

    遠くない将来の発生が懸念される南海地震を対象に、産総研は、数値計算による大阪湾周辺域の地震動予測に取り組んでいる。主に長周期地震動を対象に、予測の現状と成果について紹介する。

    吉見雅行 (産業技術総合研究所 活断層研究センター 地震災害予測研究チーム)

    4 地震動による様々な地盤災害

    国内外で発生した地震地盤災害の事例をもとに、都市域で予想される地震動に伴う地盤災害について紹介する。特に、土地改変による人工地盤の液状化被害や丘陵地の盛土地盤に集中する斜面災害の実態を解説する。

    原口  強 (大阪市立大学大学院理学研究科)

    5 必ずやってくる巨大地震に備えるために -三重県の取り組み-

    防災に関する県民意識調査によると、地震への関心は高まっているものの、住まいの耐震化や家庭内備蓄などの対策は半数以下にとどまっている。今後の一層 の啓発や、津波避難計画づくりなど地域住民が主体的に取り組むことにより地域防災力の向上に繋げていくこととする。

    細野  浩 (三重県防災危機管理局 地震対策室長)