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平成14年度活断層・古地震調査の成果概要
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木曽山脈西縁断層帯の活動履歴調査 −上松断層大木地区におけるトレンチ調査−
宍倉正展・遠田晋次・永井節治・二階堂 学・高瀬信一・橘 徹
木曽山脈西縁断層帯北部,十王沢川左岸の段丘面上に発達するテクトニックバルジにおいて3本のトレンチを掘削した(第1図,第2図).その結果,AT降下(29ka)以降に少なくとも4回のイベントが確認でき,活動時期はそれぞれ1,720-680cal yBP,4,260-2,640cal yBP,20ka-7,940cal yBP,29kaより後,と推定される(第3図).これらのほかに35〜29kaにイベントが生じていた可能性が指摘される.上下変位量は最新イベントで10cm程度,その他のイベントはそれぞれ1m以上と見積もられる.
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