2002年11月5日.
野池火山(左側のピーク)と古岳火山(右側)に挟まれて,新岳火山(中央)は小規模な火砕丘地形を作っている.
新岳から右側の山麓に向かって約1000年前に流下した溶岩流が分布するが,この溶岩は新岳火砕丘の形成初期に流出したものである.

南東から見た新岳山頂部 2002年10月30日.
新岳山頂部は,中央火口から噴出した火砕物が低い火砕丘地形を作っている.火砕丘の形成後,火口周辺で発生した
水蒸気爆発によって形成された小火口が火砕丘地形を部分的に破壊している.これらの火口のうちの幾つかは20世紀の噴火活動によって形成されたものである.画面右および左側手前の火口は,1945年および1980年の割れ目噴火で活動したことが知られている.

新岳山頂火口.東側から覗く.2003年3月23日.
火口の直径は約350m.東側火口縁からの深さ約120m.火口内部には弱い噴気が見られる.明治以降の記録に残る噴火はいずれもこの新岳火口およびその周辺から発生した.
北側から見た新岳
新岳の東側山腹には,ほぼ南北に約600mの長さにわたって割れ目火口が延びている.
1945年および1980年にはこの割れ目火口からの水蒸気噴火が発生した.割れ目の下側
に見える灰黄色の部分は割れ目火口からの変質した火山礫からなる噴出物が堆積して
いる部分.左奥に見えるピークは古岳.
この写真の中央部のほぼ水平な稜線が新岳火口縁.

南側から見た新岳東斜面の割れ目火口
中央に見える大きな火口は,1945年噴火のときに形成されたとされる割れ目火口.その火口
の左側(西側)を通って,奥に見える鞍部まで1945年,1980年の水蒸気噴火に伴う
割れ目火口が延びている.
奥の植生に覆われた肩部が三角点山とよばれる低いピークで,一等三角点口永良部島
が置かれている.
新岳から野池山にかけての地表は新岳火口から投出された岩塊でおおわれていて,植生の
発達は悪く,裸地になっている.

新岳火口西縁付近の噴気活動
新岳溶岩からなるピークの基部から噴気活動が見られる.2004年4月17日.