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(令和 7 年稿)海洋地質図
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20 万分の1 図幅

奥尻島北方 重力異常図・磁気異常図説明書

佐藤 太一1,*

概 要

奥尻島北方における,1994~96年の白嶺丸調査航海による地球物理データを3枚の図(地磁気全磁力異常図フリーエア重力異常図ブーゲー重力異常図)にまとめた.奥尻島北方では広大な正の磁気異常が見られ,奥尻島北方から東方に分布する北西―南東方向に並ぶ中新世の火山性マウンドとの関連が示唆される.正の磁気異常は北北東の茂津多 ( もった ) 海脚陸側周辺及び北北西の奥尻海嶺方向へ連続し,正の磁気異常帯をなしている.奥尻海嶺,奥尻海嶺西方の高まり, 後志 ( しりべし ) 舟状海盆の深まり,そして茂津多海脚の高まりはフリーエア重力異常としては認められたが、ブーゲー重力異常では認められなかった.これら海底地形で見られたフリーエア重力異常は,主として海底の起伏に起因していると推測される.奥尻海嶺から奥尻島南西方向の急崖に沿ってブーゲー重力異常の急変が見られ,これは海洋性地殻と大陸性地殻の境界を表していると解釈される.奥尻海嶺は第四紀の逆断層活動による隆起帯とされており,上述の地殻境界での圧縮変動がその形成要因のひとつであると考えられる.


1地質情報研究部門
Corresponding author
Keywords : 磁気異常,重力異常,奥尻島北方,白嶺丸


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