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表紙

潜水作業による海底堆積物コアの採取

潜水作業による海底堆積物コアの採取  地質調査といえば陸上露頭の観察が一般的なイメージであるが,潜水作業による海底堆積物調査も行われている.この写真は,筆者が茨城県鹿島灘の水深約20 mの海底に潜水し,長さ約1 mの堆積物コア試料を採取している様子である.海底は細粒砂で構成され,アナジャコ類の巣穴が多く見られる.潜水作業により,砂質の硬く締まった海底においても長いコア試料を採取できる.また,研究者自身が潜水調査をすることで,海底環境を文字通り肌で感じ,現場の海底堆積物の物性を直接測定できる.この潜水調査の様子は,産総研公式YouTubeコンテンツ「かがくチップス」で公開されている(https://youtu.be/oI9Abw9dKpA).

(写真・文:清家弘治 産総研地質調査総合センター 地質情報研究部門/東京大学大学院新領域創成科学研究科 / ニューサウスウェールズ大学キャンベラ校)

目次

全ページ PDF : gsj_cn_vol13.no1.pdf[8.5MB]

タイトル / 著者PDF
表紙・目次・裏表紙 潜水作業による海底堆積物コアの採取 / 清家弘治 1.5MB
 
p.1-3 年頭のご挨拶 -GSJにおける国際連携について- / 中尾信典 756KB
p.4-9 小惑星リュウグウが宇宙と実験室で違って見えるのはなぜ? ―「宇宙風化」が水のしるしを隠す― / 松岡 萌 1.3MB
p.10-13 温暖化環境下において東南極氷床が融解し得ることを発見 ―海面が将来大幅に上昇するリスクへの警鐘― / 関 宰・飯塚 睦・入野智久・山本正伸・堀川恵司・菅沼悠介・板木拓也・池原 実・デビット · J · ウィルソン・ティナ · ファンデフリアート 849KB
p.14-18 地質標本館企画展「生痕化石―大地に刻まれた生命の痕跡」開催報告 / 清家弘治・森田澄人・瀬戸口 希・都井美穂 2MB
p.19-22 2023年度第2回地質調査研修実施報告 / 利光誠一・谷内 元 1.6MB
p.23-27 元地質調査所首席研究官 浦辺徹郎氏が瑞宝小綬章を受章 / 田中明子 1.2MB
p.28-30 書籍紹介 「新版 絵でわかる日本列島の誕生」 474KB

【お詫び】p.29に誤記がありましたので、修正して差し替えました。(2024.2.29)