2003年5月27日の三宅島wall_w.jpg

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警視庁航空隊東京ヘリポート基地から,おおとり1号にて. 同乗者は,千葉大津久井さん,気象庁白土さん,中堀さん. 東京ヘリポート発9:48,三宅島観測開始10:50,終了11:30,新島着11:43, 新島発13:15,COSPEC観測開始13:27,観測終了14:15,東京ヘリポート着15:16.

当日朝まで雨.雨を避けて千葉県側(ex:東京湾観音)を通って南下(ex:ヘリ護衛艦).視程も悪いが,南ほど天候はよくなり, 雲があるもののカルデラ内の観察はできた.

風は南東,10ノット以下で弱い.噴煙は雲に突入しているので高度は不明. 雲底は1000m程度なので,同じかそれよりはやや高いか.噴煙量は最近では多め.火山ガスは 主に北西側に流されているが,風が弱いため広い範囲に拡散しているようで, 午後のCOSPECでも180度近い範囲で感知され,明瞭なピークを示さない.

スオウ穴から東側に沿って飛行した.大きな変化として,南西カルデラ壁が 崩落し,黒池の2/3が埋没している.岩屑は3月の北東崩落の岩屑を覆って, カルデラ底中ほどまで達している.この崩落で,南西カルデラ縁の長さ100m ほどが約10m後退した.岩屑を覆って崖錐が成長している. 3月以降比較的規模の大きな崩落が続いているが,特に降雨が多かったこともなく 原因はよくわからない.

白色噴煙は,主火口内北端,北側火口中央,南側火口から上がっており, 北側火口中央がもっとも活発.青白色の火山ガスも主にここから噴出しているのは 変わらない.温度は噴煙量が多くて130℃以上としかわからなかった.

北からの遠望
サイズ:800×525
主火口
サイズ:800×525
主火口
サイズ:800×525
主火口の右に新しい崖錐
サイズ:800×525
南西から
サイズ:800×525
スオウ穴西
サイズ:800×525
西からの合成
サイズ:1200×518
北東側カルデラ底
サイズ:800×525
東からカルデラ底合成
サイズ:1200×455
西からカルデラ底合成
サイズ:1200×478
5/1とカルデラ底比較(6/4修正)
サイズ:1114×630
5/1とカルデラ南西縁比較
サイズ:1008×642
クジラ
サイズ:800×525
○は同じ岩塊,破線は岩屑 5/1の矢印の部分が5/27には認められない