三宅島ヘリ観測 


2002年12月18日
   

観測搭乗者:松下氏,中堀氏(気象庁),松本氏(東大地震研),下司(産総研)
警視庁航空隊 おおぞら2号


○スケジュール

東京ヘリポート9時08分離陸.大島・新島経由で三宅島へ. 大島から新島へ警視庁関係者2名が便乗.新島着陸後三宅島へ.三宅島空港10時 31分着陸.重力班降機.
直ちにCOSPEC観測の予定が,機械不調のため火口観測を先に行う.火口観測(10 時45分~11時10分)ののち新島に着陸(11時27分).給油・休憩.COSPEC調整. 午後,13時16分新島離陸.三宅空港に13時33分着陸,重力班搭乗ののちCOSPEC観 測.13時37分より14時06分ごろまで三宅島東側にて3航路測定. 観測終了後,直接東京ヘリポートへ帰還.15時02分着陸.


○天候

東京ではやや低い雲があるものの,洋上では高層の雲のみになる.午前中は三宅島 上空には晴れ間も見られる.午後になると三宅島山頂高さ付近に雲が散在するよう になる.
三宅島上空の風は西,風速13m/s



○火山の状況

火口縁より300mまで上昇し,東側三池方向にたなびく.午前中は白色噴煙の塊が 断続的に上昇していたが,午後は全体に連続した噴煙が水平にたなびく~山肌に沿っ て流れ下っていた.午後は三宅島全体に島雲が発達していたので,気象条件の違 いによる白色噴煙の変化と思われる.
 (午前中の噴煙の様子・北側より)  (午後の様子・東海上より)


青白い火山ガスはすくない.三宅空港付近,三池沖,及びスオウ穴付近上空にて 機内で弱いガス臭.

火口の状況にとくに変化なし.噴煙は全体に濃い白色で,主火口内部はあまりはっ きり見えないが,主に主火口北側火口底の噴気孔から噴煙がでており,相対的に 竪穴火孔からの噴煙は少なく,勢いも弱いように見える.


火砕丘基部から,複数の湧水が確認できる.いずれも噴気孔の付近から流れてお り,流路に白っぽい沈殿物?がみられる.
カルデラ底の低部は広く池になっている.黒池から北池まで水面はほとんど連続 しているようだが,池の色はそれぞれ異なっている.隆起マウンドと北側のカル デラ壁の下の崖錐に挟まれた凹地にある水溜りはとくに濃い赤褐色をしている (12月5日と同様)
 

スオウ穴付近異常なし.