8月3日の三宅島

今日も混雑が激しい.事故・故障車渋滞で,東京ヘリポート着は8:25.

東京ヘリポートより東京消防庁ヘリ(つばめ)にて.同乗者は気象庁中堀さん,
それに消防庁クルー4名.東京ヘリポート発9:04,三宅島着9:50,三宅島
発10:28,東京ヘリポート着11:02.
三宅上空に40分近くいた割に,早く往復できた.

視程はかなり悪い.風はほとんどなく,海面はべた凪.(浮上航行中の潜水艦.東京湾内の赤潮)
大島を過ぎたあたりから晴れてきたが,三宅島には雲底400m 雲高1000mの雲が
はりついて,カルデラ内はほとんど見えない.
噴煙量は最近にしては多く,モクモクとした白色噴煙がゆっくりと上昇している.
高度も2000mを越える.弱い北北東の風で南に流される噴煙の上を越えたが,
その時の高度は2200mだった.
ガスは白色噴煙の下,高度700-800m付近より下の,阿古から坪田にかけての範囲に
拡散して流れている.阿古上空で降下を試みたが,H2S臭が強く,降下を断念,伊豆
まで北上して降下した.

カルデラ内は雲でほぼ覆われていたが,かろうじて北西側のカルデラ縁と,雲の
切れ目を通して主火口がわずかに見えた.
8/1と比べると,あきらかに噴気量が多く,8/1にはほとんど噴気が見られなかった
噴気孔,噴気帯から水蒸気が上がっている.

降下後,伊豆から赤場焼にかけて海岸線沿いに飛行し,泥流情況などを観察した.

main crater1 main crater2
ほぼ北から見た主火口
同じく主火口
mudflow1 mudflow2
泥流に埋まった神社
赤場焼の泥流